キャリアモデル開発を実際に行った人へ、感想やその後をインタビューする「キャリア開発モデル開発インタビュー」を行いました!記念すべき第一回目となる今回は、2019年10月~2020年1月にキャリアモデル開発をなさった小玉純一さんです。
☆お話を伺った方
小玉純一さん
小玉さんは、秋田県出身の35歳の男性です。結婚なさっていて、お子様もお二人いらっしゃいます。
現在は、宮城県仙台市でシステムエンジニアをする傍ら、Microsoft社の製品を活用したアプリ制作やブログ執筆、講演活動などを行っています。特に楽器アプリや家計簿などのプライベートのネタは面白いと評判です!
☆聞き手
柴田北斗
キャリアモデル開発センター東北エリアマネージャーとして、様々な人のキャリアモデル開発をサポート中です。
2019年10月~2020年1月までの第3期キャリアモデル開発で、小玉さんのキャリアモデル開発を担当しました。
そんな小玉さん(以下、じゅんじゅんさん)が、キャリアモデル開発を実施することになった経緯から、その後のことまで明るくオープンに語ってくださいました!
その模様はこちらです!
インタビューの内容はこの後の記事にもまとめましたので、こちらもご覧ください!
※キャリアモデル開発がどのようなものかご存じない方は、まずこちらからご覧ください。
オンライン勉強会で120人に向けて喋りました!
柴田 じゅんじゅんさんの最近のご様子からざっくばらんに教えてください。
小玉 7月4日と8日に2回大きな登壇の機会をいただきました。それまでは20~30分程度のボリュームのものが多かったのですが、今回初めて50分という大きな枠をいただきました。
内容は「Power Appsで家計簿を作るとこんなに楽しいよ!」というのをハイテンションでお話しさせていただきました。
柴田 どういう場だったんですか?
小玉 4日に行われたのは、Microsoftの様々なツールをまとめて勉強するために、年2回行われる大きな会です。
それぞれの分野に長けている人が、オンラインで話す形の勉強会で、全体の参加登録者が約700人で、私のセッションには120人くらいの方が参加してくださいました。
8日の方は、Microsoftの大きな技術イベントの内容を振り返るオンラインの会でした。私はそこで5分時間をもらって、Power Appsを使って、楽器アプリを作る面白さををお話しさせていただきました。
こちらの参加登録者が約400人でした。
今はこういった勉強会もオンラインなので、全国各地の人が参加してくださいます。そのため「自分は地方にいるから実力が出せない」という言い訳は通用しない時代になったんだなと感じています。
さらに、今まで住んでいる所の違いで会えなかった人とも、オンラインで直接会えるようになって、刺激を受けています。
自分の強みややりたいことが分からなかった
柴田 キャリアモデル開発をしたきっかけを教えてください。
小玉 それまでも、Power Appsを使って、楽器アプリを作ったりしていたんです。そのようなコミュニティに参加して、講演したりもしていました。アプリを作ったり人前で話すのは楽しいなと思っていたんです。
もっと遡れば、学生時代は音響が好きだったんで、音響学の研究室に入りました。そして、カーオーディオが面白そうだと思ったので、カーオーディオのメーカーに就職しました。
それまでの私は、自分が好きな事は、とにかく何でもやるような人生でした。でも「はて?そもそも自分の強みってなんだろう?」って思ってしまったんです。
それを振り返らずに、生きていくこともできたんですが、ちょうど今の会社で社内システムのエンジニアをやっていて、これが自分のやりたい事なのか疑問に思いました。
次のステップに進もうと思った時に、今と同じような仕事で満足なのか疑問に思ったんです。しかし、コミュニティに所属してやっている講演活動やアプリを作ることは、今の仕事とはちょっと違っていて、それでいいのかどうかもピンと来ませんでした。
その時に、自分がやりたい事や得意なことが、見えなくなってしまったんです。
そんな時に、柴田さんに出会って、この人と話せばそれが見えると直感で感じました。ちょうどその頃、鬱で1ヶ月ほど会社を休んでおり、時間もあり、自分の頭の中を整理するのに、良い時期だったため、キャリアモデル開発を始めました。
柴田 始めるにあたって躊躇などは無かったですか?
小玉 全く無かったです(笑)
久々に直感が働いたって感じでした。この人となら、何かできる気がするみたいな、そう感じたんです。
柴田 キャリアモデル開発のプロセスってどう感じましたか?
小玉 最初は、自分の経歴なんかを話していれば、柴田さんが自分に合ったキャリアを教えてくれるんじゃないかと思ってました。待っていれば降ってくるんだろうなみたいな(笑)
でも、いい意味で期待が裏切られた感じでした。自分でしゃべって、自分で考えていくものなんだということを感じました。
実際には自分のことを話すと、柴田さんが「その時にどう思っていたんですか?」みたいな質問をしてくれるんです。そして、それに自分で答えているうちに”そういえば自分はこんなことを考えていた!”みたいに、凄く納得することが多かったです。
そのようなことを感じながら、自分を発見して、自分で作っていくのがキャリアなんだなと思いました。
柴田 自分に向き合ってキャリアを作り上げていくというアプローチはしんどくなかったですか?
小玉 しんどいという感覚は、一切無かったです。理解していると思っていた、自分の心の中に、知らないドアがあって、それがどんどん開いていくような感じでした。点が線になるような感覚なんです。
例えば自分の人前で話す事、指揮者をやる事も好きで、カラオケでみんなと一緒に歌うのも好き、アプリを作ってそれを発信するのが好きでした。
これだけだと、どれもバラバラに感じると思うんです。でも、一番の発見だったのは、指揮者をやっていた時に、楽しませたいのはお客さんよりも、一緒に演奏している仲間だったんです。
アプリのことを人前で話す時も目の前で聞いている人に、喜んでもらいたかったんです。そして、カラオケもその場にいる人を、喜ばせるのが楽しかったんです。
この目の前にいる人を喜ばせることが、自分が好きな事なんだと気付いた時に、バラバラだった点が、線になった感覚がありました。
この発見の心地よさは、今までの人生では無かったものでした。
自分がやりたい事が見えてきた
柴田 beingが言語化できたことで変われたことを教えてください。
小玉 キャリア開発の途中で最初に見えてきたbeingは「俺のテンションについてこい」だったんです。でも、自分はグイグイ引っ張ってくるタイプじゃなくて、強引に引っ張るタイプじゃないんです。
どちらかというと、嫌われるのを恐れるタイプで、みんなの意見を聞いて、最適な答えを探るタイプなんです。だから、自分の今のbeingは「場の空気を大切にする目立ちたがりリーダー」です。自分の好きな事だけを振り返るんじゃなくて、自分がどう生きてきたかも振り返ることで、このbeingができました。いろんな面から振り返ることが大事だなと思います。
その一方で自分の可能性を狭めている面もある
柴田 beingが言語化できたことで起きた変化はありますか?
小玉 次にどんな働き方をしようか考えた時に、今までは漠然と好きな事であればすぐにしていたんです。
でも、今は場の空気を大切にするとか、人前でしゃべること、目の前の人を楽しませることがやりたいことだと分かったんです。だから、例えば単純なモノづくりの仕事を目の前に置かれても、”これは違います!”ってすぐになっちゃうんです。
そういう意味では、自分の次に進む方向の間口が狭まった気がします。もちろん、自分に合わない仕事を選ばなくて済むメリットはあるんですが、色んな事に挑戦して可能性を探るチャンスが狭くなった面も感じています。
柴田 それによる悩みや葛藤を教えていただけますか?
小玉 人前で話すことをメインにする仕事はそんなに多くないんです。さらにそれにITのようなテクニカルな話をするとなると、ほとんど無いんです。
強いて言えば、エヴァンジェリストという職種がそれなんですが、あまり求人も無いんです。
世の中のエヴァンジェリストの人数自体も少ないですし、技術力とトーク力の両方に卓越している人たちばかりなので、自分がそれになるのは、まだ難しいと感じています。
自分のやる事に自信が持てるようになった
柴田 キャリアモデル図を作ってみてどうでしたか?
小玉 やはり、個々の活動や仕事が、点だったのが線となって繋がりました。それぞれの活動が、全て活かしあえてることが分かりました。
自分のやっていることの正しさが分かって、自信に繋がりました。
柴田 キャリアモデル開発が終わってから、キャリアモデルの変化はありましたか?
小玉 キャリアモデル図自体は、全く変わっていません。
でも、人前でしゃべるというキャリアパーツが、自分の人生のキャリアアップに役立つことが分かったので、さらに講演活動などに集中できています。
だから、キャリアアップのために話し方や講演内容の質にこだわるようになりました。真剣だから、準備して責任もってやるようになりました。
自分に自信が無い人伸ばすポイントが分からない人におすすめしたい
柴田 これからキャリアモデル開発をする人、キャリアモデルを知らない人に向けてのメッセージをお願いします
小玉 beingが見えてないと、自信が持てないです。
なんとなく好きとか、良さそうでは、一歩が踏み出せないんです。
beingが見えてくると、自分がやってきたことの理由が分かります。自分が今までやってきた点の行動が、線になると、自信を持って行動に繋がるんです。
自分がどの部分を伸ばしたら分からない人は、キャリアモデル開発をするのは、良い選択だと思います。
まとめ
小玉さんは、今後のキャリアの方向性がスッキリしていて、迷いが感じられないのが印象的でした。
IT一筋で生きてきた人は、普通は”しゃべり”を活かすのが自分の最適なキャリアだなんて発想は、出てこないのではないかと思います。普通の人は、それを受け入れてしまうと、今まで自分がやってきたことに、疑問を感じてしまうのではないかと思います。
ところが、小玉さんの場合は、ITの知識や経験と、しゃべりを掛け合わせるキャリアを模索しています。
迷いなく、それが自分の道と確信できるようになったのは、やはりキャリアモデル開発のお陰なんでしょうね。私ももっと早く、キャリアモデル開発を受けていれば良かったなって思いました!
小玉さんが最後に仰ってる通り、一歩を踏み出せなくてモヤモヤしている方は、ぜひ、キャリアモデル開発を考えてみてくださいね!
★小玉さんのブログ
プロフィールに書いてある、小玉さんが書いてらっしゃるブログはこちらです! ⇒ 欲しいアプリは自分で作る!
アプリの作り方が、画像や動画で詳しく書いてあります。Power Appsを利用したアプリ作成を学びたい人にとっては、非常に役立つ必見のブログですよ!
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